令和６年４月

　戦後の混乱期から立ち直りかけた昭和２４年に社会教育法が 施行され、公民館の設置が条文化されました。美川町公民館は 社会教育法施行前の昭和２２年に第１回運営審議会が開催さ れ、戦後の新しい民主的で文化的な国を建設するために設置さ れています。美川町公民館が誇る特色の一つに中央図書館（町 村立図書館としては全国第二の古い歴史）と博物館との有機的 なつながりで社会教育活動を行っていると記されています。公民 館は７７年の長い歴史の中で社会教育、文化活動の普及浸透を 図ってきたわけです。

　 近年、本市は少子・高齢化や人口減少、核家族化、社会の急激な変化も相まって、担い手不足が 深刻で地域活動が困難になりこれからの活動の継続が心配されています。地域が特色を活かし持 続的な地域づくりを行っていく仕組みづくりとして「美川まちづくり協議会」が令和４年３月に設立さ れました。美川公民館の理念を受け継ぎ、これからの時代に合った「まちづくり」を加えた新しいコミ ュニティ組織としての出発となります。

　美川公民館という名称はなくなりますが、地域の皆さんとともにこれまで受け継がれた地域活動 を尊重しながら、地域課題の解決や地域資源の活用などに取り組んでいきます。 「歴史を紡ぎ、学びを育み、笑顔で永く住み続けられるまち」（美川まちづくり協議会 目指す姿） を実現できるよう、美川地域の皆さんと一緒にこれからも進んでいきたいと思います。

　歴史を繋ぐ 美川公民館から美川コミュニティセンターへ 力強く歩んでいきます。

　美川コミュニティセンター長　二口伸也

※参考 〝十年の歩み〟石川郡公民館協議会編